台風一過の野島。本日の朝は1羽も居ないかそれとも沢山いる
かと思い出かけてみると、2羽しかいませんでした。

それだけでなく、追浜工業前の干潟に降りるステンレスの梯子が
撤去されています。元はと言えば、以前無許可で作られたレジャー
ボートの係留場に行くための梯子でした。係留場は行政指導でな
くなったのですが、ステンレスの梯子だけ残っていました。
以後外国人がこの梯子を使って干潟に降り、カキ殻を投棄、梯
子の根元には海上のゴミが集まり、この梯子が野島水路の干潟
環境の破壊につながっていました。
これから、干潟に入る人が減り、子供たちが素足で歩ける
干潟が戻ってくれることを希望できる状態となりました。
撤去してくれた方がどなたかわかりませんが、感謝の一言。

午後、念のため野島に出かけました。
なんと、キアシシギ9羽、メダイチドリ18羽が居りました。北にいた
子達が台風に追い出され、午前・午後に渡ってきたようです。
とても大きなキアシシギと、とても小さなキアシシギが並んでくれま
した。同じ種でもこれほど大きさが違うのです。

鏡に自分の影を写したようなキアシシギ2羽の写真です。揃って沖
に歩いていくなと見ていたら、同時に同じ石に乗ったのです。こ
の後、右側の個体があきらめて石から降りました。
鳥達も人と同じようなことを考え・同じような事をするのです。

こちらは、水中にいたカニを見つけたキアシシシギ。豪快に咥えて
、これから食べるところです。

キアシシギを見ていたら、メダイチドリが現れました。

この後、18羽のメダイチドリを見ていたら、気になる個体が。
春の渡りの時、左足をけがしたメダイチドリがいたのですが。
この子は右足か?。

ひそかに、左足を怪我した子が秋の渡りに戻ってくるのを期待し
ていたのですが。
何はともあれ、この子は右足をけがしながら、ゴカイを引き抜いて
います。いつもながら鳥達の「生きよう」とする姿勢には頭が下が
ります。何せ、食事では仲間を頼ることはできないのですから。

このまま、無事に野島から飛び立つことを祈ります。

野島水路の干潟から危険なカキ殻がなくなって、素足で歩ける
昔の野島の砂浜に戻ることを期待しています。 |